研究課題/領域番号 |
17K10689
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
|
研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
伴 大輔 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 講師 (40376736)
|
研究分担者 |
渡邊 秀一 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 助教 (20771827)
田中 真二 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (30253420)
田邉 稔 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (50197513)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
キーワード | 膵癌 / 局所進行膵癌 / オリゴ転移 |
研究成果の概要 |
進行膵癌の中にも手術治療が奏功する症例がある可能性が示唆されている。一般的に切除が有用な症例は遠隔転移がなく、局所にとどまっている性質を持つ腫瘍と考えられる。過去の臨床検体と進行膵癌に対して前向きに外科治療を導入する臨床試験において検討した。 臨床試験において遠隔転移がない症例を対象として企図したが、実施後の結果として遠隔転移を来す症例が多く、本研究の対象としては適さず除外した。過去のオリゴ転移例を検討すると遺伝子変異プロファイルの縦断的な解析を行った。プロファイルの系統樹による解析から、転移巣から次の転移巣が生じていること、また転移先で新たなサブクローンが形成されていることが明らかとなった。
|
自由記述の分野 |
肝胆膵外科
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、遠隔転移を伴う膵癌や局所進行膵癌に対する標準治療は化学療法であるが、根治性が得られる治療選択はなく、予後も不良である。本研究の目的はそのような進行膵癌であっても根治性が期待できるような、あるいは予後に有効な外科的治療介入の可能性を探索することであった。切除後に再発を来した膵癌であってもオリゴ転移と考えて良い過去の再発巣切除例の遺伝子プロファイルを検討することによって、その機序と遺伝子プロファイルの一端を明らかにできたことは今後の患者選択を検討する上での基盤を提供することできたと考える。さらにこれらの研究を進めていくことによって臨床に実装されることを期待したい。
|