研究課題/領域番号 |
17K10710
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
當麻 敦史 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (30516191)
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研究分担者 |
大辻 英吾 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20244600)
塩崎 敦 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (40568086)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 膵癌 |
研究成果の概要 |
ヒト膵癌細胞株PK59からALDH1高発現細胞をsorting後、sphere形成能を有する細胞のみを分離し、癌幹細胞を培養。作製した癌幹細胞株と親株の遺伝子発現をmicroarrayで比較検討したところ、57種のイオンチャネルが癌幹細胞において高発現していた。その中から、電位依存性カリウムチャネル(Kv)に着目し、その阻害薬である4-aminopyridine (4-AP)が癌幹細胞株特異的に増殖抑制効果を示すことを明らかにした。更に、親株を4-APで処理するとALDH1発現が抑制されること、4-AP処理した親株をヌードマウスに皮下接種すると、皮下腫瘍の成長が有意に抑制されることを確認した。
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自由記述の分野 |
消化器外科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
電位依存性カリウムチャネルが膵癌幹細胞において高発現し、その阻害剤である4-aminopyridineが癌幹細胞特異的に抑制効果を示すことを新たに見出した。4-aminopyridineは多発性硬化症に対し臨床で用いられている薬剤であり、その抗腫瘍効果を明らかにしたことの社会的意義は大きいと考えられる。
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