研究課題/領域番号 |
17K10731
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
桂 春作 山口大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (40457304)
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研究分担者 |
佐村 誠 山口大学, 医学部附属病院, 診療助教(4日/週) (30773402)
濱野 公一 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (60263787)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 細胞移植治療 / 重症下肢虚血 |
研究実績の概要 |
重症虚血肢患者に対する末梢血単核球移植による血管再生治療は有望な治療法である。当科では血管再生治療の効果を向上させる方法として、細胞を予め低酸素環境に慣らし虚血組織へ移植する“低酸素プレコンディショニング(HPC)法”を考案し報告してきた。しかし本法で最大の治療効果を得る為には、細胞移植療法でしばしば問題となる患者の背景疾患による患者由来の細胞の特性にバラツキがあることである。本研究では、患者毎の細胞のバラツキによる血管新生能を評価するために、動脈硬化を発症すると言われている高脂血症マウスを用いた下肢虚血モデルに対して患者由来の細胞を移植することから、本年度は高脂血症マウスを用いた下肢虚血モデルの特性について解析を行うことにした。 雄の5週齢のアポE欠損高脂血症マウスを購入し、25週齢になるまでに飼育した。アポE欠損高脂血症マウスと同じ遺伝背景を有する正常なアポEを有するマウスを正常群とし、25週齢になるまでに飼育した。30週齢のアポE欠損高脂血症マウス群および正常群の左大腿部の動脈を外科的手法で結紮し(虚血下)、ドップラーにより健側肢と比べて血流が落ちていることを確認した。そして2週間後に、左右の大腿部から直径約5mm程度の皮膚を外科的手法で採取した(Day1)。そして、その3日後に採取した皮膚の周囲の皮膚を採取した(Day4)。Day1およびDay4の皮膚組織からRNAを抽出し、成長因子等の発現解析を行ったところ、正常群と比べてアポE欠損高脂血症マウス群においてHGF、FGF、コラーゲン等のmRNAの発現レベルが低い結果となった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
重症下肢虚血患者由来の末梢血単核球を使用するための書類の準備に時間を要しているため。
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今後の研究の推進方策 |
重症下肢虚血患者由来の末梢血単核球の特性と健常者由来の末梢血単核球の特性を解析する。
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次年度使用額が生じた理由 |
患者由来の末梢血単核球を使用する書類準備が遅れた為、次年度に患者由来の末梢血単核球が分泌するタンパクの解析を実施する。
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