研究課題/領域番号 |
17K10734
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
心臓血管外科学
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
沼田 智 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (80735689)
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研究分担者 |
本村 昇 東邦大学, 医学部, 教授 (40332580)
夜久 均 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50295648)
宮田 裕章 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (70409704)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 冠動脈バイパス術 / 低侵襲手術 |
研究成果の概要 |
JCVSDデータベースを使用して冠動脈バイパス術の長期成績の検討を行った。2008年から2010年までの単独冠動脈バイパスからPropensity score matchingにより各2007例を対象に長期予後を検討した。 病院死亡は人工心肺非使用例(OPCAB)0.4%, 人工心肺使用例(ONCAB) 1.1%であった。7年までの追跡で総死亡率、心臓死亡率、心脳血管有害事象、では有意差を認めなかった。75歳以上の症例を解析するとOPCABの生存率は一年後からONCABを下回り、7年後まで下回った。両群共に遠隔期成績は良好であった。
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自由記述の分野 |
心臓血管外科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
人工心肺を使用しない冠動脈バイパス術(OPCAB)は人工心肺を使用する従来の冠動脈バイパス術(ONCAB)に比し、低侵襲な手術法として広く行われるようになった。一方、低侵襲性を重視することにより手術の質が従来より低下しているのではないかとの懸念があった。今回日本心臓血管外科データベースを使用した7年までの長期成績の比較では、OPCABの早期成績の優位性が示され、長期成績では両群間に差を認めなかった。
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