研究課題/領域番号 |
17K10735
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
宮崎 隆子 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (90405291)
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研究分担者 |
山岸 正明 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (40182422)
板谷 慶一 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (70458777)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 先天性心疾患 / 血流シュミレーション |
研究実績の概要 |
血行再建を要する先天性心疾患に対する代表的な手術手技として、肺動脈閉鎖もしくは狭窄に対する肺動脈の再建術と大動脈弓離断もしく縮窄に対する大動脈再建術が挙げられる。これらの疾患群では新生児期から乳児期に血行再建術を要することが多く、技術的にも困難で、成長に伴う再狭窄による再手術を余儀なくされる症例がある。 本研究では、術前後の大動脈弓や肺動脈での血流動態を評価し、乱流などのもたらすエネルギー損失を計算した上で、理想的な形態での血行再建術法を解明し、さらには再手術適応基準を明確にすることで生命・生活予後を改善する外科的治療法を確立することを目的としている。まずは、左心低形成症候群および肺動脈弁閉鎖・心室中隔欠損・主要体肺動脈側副血行路術後患者での血流解析手法の確立を目標とした。 A)左心低形成症候群および段階的手術を選択した肺動脈弁閉鎖・心室中隔欠損・主要体肺動脈側副血行路それぞれ5例を対象とし、術前後の造影CTを基にコンピューター血流シミレーションを行った。さらにMRI、心エコー検査、心カテーテル検査から得られた各種血流パラメーターをコンピューター血流シミュレーションで解析し、血流エネルギー損失を算出した。 B)それぞれの解析結果を比較検討し、解析上の問題点を明確にした。 C)コンピューター血流シミュレーションを用いて解析した結果を、実際の臨床結果と照らし合わせて検証し、血流解析手法の確立を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画通り、以下の目標が達成されたため。 A)左心低形成症候群および段階的手術を選択した肺動脈弁閉鎖・心室中隔欠損・主要体肺動脈側副血行路それぞれ5例を対象とし、術前後の造影CTを基にコンピューター血流シミレーションを行った。さらにMRI、心エコー検査、心カテーテル検査から得られた各種血流パラメーターをコンピューター血流シミュレーションで解析し、血流エネルギー損失を算出した。 B)それぞれの解析結果を比較検討し、解析上の問題点を明確にした。 C)コンピューター血流シミュレーションを用いて解析した結果を、実際の臨床結果と照らし合わせて検証し、血流解析手法の確立を行った。
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今後の研究の推進方策 |
解析データの統計解析、結果報告を目標とする。つまり、以下の点を今後の推進方策とする。 A)各疾患10例ずつを29年度の結果を基に血流解析を行う。 B)従来の各手術術式を比較検討し、最適な血流効率が獲得可能な手術術式を検討し、手術術式の標準化を図る。 C)左心低形成症候群で大動脈に再手術を要した症例に対し術前後を比較し再手術適応基準、手術介入時期、手術法を明確にする。 D)肺動脈弁閉鎖・心室中隔欠損・主要体肺動脈側副血行路で遺残病変の評価と手術介入の是非につき検討する。
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次年度使用額が生じた理由 |
参考文献として必要な書籍が年度内に入手不可能であったため、残金が発生した。 今年度には入手可能なため、この残金を使用予定である。
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