• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2018 年度 実施状況報告書

虚血肢における障害骨格筋由来マイクロRNAと血行再建後下肢機能予測

研究課題

研究課題/領域番号 17K10746
研究機関旭川医科大学

研究代表者

古屋 敦宏  旭川医科大学, 医学部, 講師 (90463752)

研究分担者 東 信良  旭川医科大学, 医学部, 教授 (30250559)
吉田 有里  旭川医科大学, 大学病院, 助教 (50646057)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードcritical limb ischemia / polyvascular disease / limb function
研究実績の概要

生活習慣病として知られる動脈硬化症を起因とする血流障害によってもたらされる重度の下肢虚血(重症下肢虚血)の患者は、足部感染潰瘍や壊疽を併発し、足部感染の増悪によっては敗血症など致命的な状況に陥って、救肢のみならず救命的にも危うい病態となることが大きな問題となっています。病状の解決には、緊急的な血行再建手術の実施が不可欠ですが、手術を受ける多くの患者は、高齢者や糖尿病を合併した透析患者であり、全身的な動脈硬化症の進行により複数の臓器に機能障害を認めることも少なくありません(poly vascular disease)。必要とする血行再建手術には、身体的な侵襲の少ないカテーテル治療から、身体的な侵襲が大きいものの長期的な手術効果の維持が期待できるバイパス術などの選択肢がありますが、どの患者にどの血行再建方法が適しているかについては、いまだ確立されたエビデンスが少ないのが現状です。本研究では、血行再建手術を実施した下肢重症虚血を伴う患者において、治療後の社会復帰を目指すうえで特に重要と考えられる下肢機能に注目し、血行再建手術前後での下肢機能の能力を評価し、血行再建実施後の下肢機能の治療予後を規定する因子を調査し、治療開始前に治療予後を予測することで、血行再建治療の適否、さらに血行再建術式の選択について解明することを目的としています。
現在、症例の研究協力を頂ける重症下肢虚血患者のエントリーを随時継続中で、エントリー症例の追跡・観察を継続中です。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

現在16名の症例登録を得ております。(年間15~20例の登録を見込んでおります)
遠方から入院されて手術を受けられる方がおり、地元の病院(最長で当院より200㎞以遠に位置する地方中核病院)に再転院となった場合など、当院の外来への受診が困難となってしまう症例があるため、予定している症例よりも若干少ない研究登録症例数となっています。登録した症例については、定期的な追跡観察を現在継続中です。

今後の研究の推進方策

残存する予定研究登録期間中での追加症例登録の加速に努め、(転院などにより当院への受診が困難な患者においては、地元診療病院の協力を得て、患者情報を取得することを検討しています)目標の登録症例数に到達した時点で、これまで登録した患者の保存サンプルについて一斉調査、解析を開始する予定です。

URL: 

公開日: 2019-12-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi