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2018 年度 実施状況報告書

積層化細胞シートを用いた難治性皮膚潰瘍に対する再生医療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 17K10759
研究機関山口大学

研究代表者

高橋 雅弥  山口大学, 医学部, 特別医学研究員 (60634730)

研究分担者 上野 耕司  山口大学, 医学部附属病院, 助教 (30736070)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード細胞シート / 難治性皮膚潰瘍
研究実績の概要

本研究は、難治性皮膚潰瘍に対するより有効な積層細胞シート移植療法の開発を目的とする。動物モデルにおいて細胞混合シート移植により一定の成果は得られたが、臨床応用へ向けては細胞シート移植の改良が必要である。そこで本研究では、高い治療効果と細胞シート移植を容易にすることを目的に、細胞シートを積層化する方法を確立し、その積層化された細胞シートの難治性皮膚潰瘍に対する治療効果を動物モデルで検証する。本年度はマウスを細胞を用いて積層細胞シートと単層細胞シートの治療効果を検討した。
積層細胞シートと単層細胞シートの培養上清中の成長因子をELISAで測定したところ、積層細胞シートの培養上清中のVEGF、HGF、TGF-beta1の濃度は、単層細胞シートよりも高い値であった。また、HUVECを用いたin vitro血管新生アッセイおよび線維芽細胞を用いたmigrationアッセイにおいて、積層細胞シートのconditioned mediaは、単層細胞シートよりも高い結果を示した。マウスモデルに対する細胞シートを移植して21日後の組織学的解析において、積層細胞シート移植群は、単層細胞シート移植群よりも、CD31陽性の細胞が多く観察され、血管密度も高い結果であった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

細胞シートの積層化に成功し、その治療効果をマウスモデルで証明することが出来たため。

今後の研究の推進方策

細胞シート治療の普及を目指し、細胞シート作製から移植までのコストを抑える方法の開発を行う。

次年度使用額が生じた理由

次年度使用額が生じた理由は、組織学的解析用の作製費を抑えることが出来たためである。この次年度使用額は、ELISAキットの購入費に使用する。

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公開日: 2019-12-27  

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