研究課題/領域番号 |
17K10764
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
心臓血管外科学
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研究機関 | 国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
地引 政利 国際医療福祉大学, 大学病院, 准教授 (50422481)
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研究分担者 |
佐藤 勝重 駒沢女子大学, 人間健康学部, 教授 (80291342)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 閉塞性動脈硬化症 / 多角的光学計測法 / 光学イメージング法 / 膜電位感受性色素 / 新生血管発達 / 側副血行路 |
研究成果の概要 |
ラット(生後5-6週齢)の交感神経幹の標本で、最適濃度のコラゲナーゼを含む人工脳脊髄液(ACSF)で処理し、吸光膜電位感受性色素(VSD)NK2761を用いて、ラットの交感神経幹を染色することが可能となった。さらに、交感神経幹の電気刺激により交感神経節からシナプス電位を記録することに成功した。ACSF中では、spike状のfast signalと時間経過の長いslow signalが記録された。シグナルの波形解析からシナプス前ニューロンの活動電位、シナプス後ニューロンの活動電位、シナプス後ニューロンの興奮性シナプス後電位(神経伝達物質はアセチルコリン)に相当するシグナルを分離に成功した。
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自由記述の分野 |
血管外科
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、血管外科と生理学を融合した独創的な研究であり、閉塞性動脈硬化症(PAD)患者の保存的治療における臨床上の問題点に端を発し、治療法の基盤となる基礎的背景(虚血筋への栄養血管の発達)を生理学と組み合わせた解析、すなわち、従来の電気生理学的測定法を適用するのでなく、膜電位感受性色素を用いたニューロン活動の光学的イメージング法を導入し、神経系の機能形成・機能発生・機能構築過程について解析を行ってきた。これにより、問題解明の第一歩になった。さらに、得られる成果を臨床にフィードバックすることで、PAD治療に生かせるであろう。
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