臨床上マルファン症候群などの遺伝性動脈瘤に関与していると考えられているシグナル伝達物質TGFβ(transfoming growth factor beta)や,弾性繊維などの 細 胞骨格合成を司るダンパク質合成に関与すると考えられているPKCδ(protein kinase C delta)などと測定,発現などをより明確にすることにより,大動脈瘤の発生メカニズムの解明について研究している. 基礎分野では,in vitroのTGFβとPKCδの発現,定量解析は,実験室や実験人員の問題,コロナ蔓延下のため,思うように進んではいない. 臨床分野では,治療には直接影響しない手術検体サンプルからのTGFβやPKCδの発現や定量を検出し,その患者の治療成績データとの関係についても検討する. また,コロナ蔓延下,倫理規定の変更のため,思うようには進行していない.
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