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2022 年度 研究成果報告書

下肢静脈瘤の初期進展におよぼす血管機能破綻メカニズムの解明

研究課題

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研究課題/領域番号 17K10772
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 心臓血管外科学
研究機関九州保健福祉大学

研究代表者

鳥取部 直子  九州保健福祉大学, 薬学部, 教授 (70322576)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2023-03-31
キーワード下肢静脈瘤 / 血管収縮 / 伏在静脈
研究成果の概要

下肢静脈瘤血管の張力変化について検討した結果、血管径あたりの収縮力は、下肢静脈瘤血管で有意に減弱していた。血管内径 6 mm 未満の下肢静脈瘤血管では、正常血管の収縮力と比較して有意な差は認められなかったが、高度に拡張した下肢静脈瘤血管においては有意に減弱していた。血管内径6 mm未満の下肢静脈瘤血管の収縮力の間に有意な差は認められなかった。さらに、高度に拡張した下肢静脈瘤血管では、中膜平滑筋の萎縮や線維化がみられた。下肢静脈瘤血管において、血管内径の拡大により血管反応性が変化し、一定の大きさまでは収縮力が保たれていることが確認された。

自由記述の分野

薬理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

下肢静脈瘤とは、下肢の静脈壁の一部が薄くなりその血管が膨らんで血液が滞ることで起こる疾患である。血液が逆流して静脈が拡張・蛇行するとの報告があるが、未だにそのメカニズムの詳細については明確にはされていない。高齢化社会を迎えた現在、生涯にわたり快適な生活を送り続けるためには、早期予防と早期発見、適切な治療に積極的に取り組むことが重要である。国内外で実際に下肢静脈瘤の初期進展段階における血管機能の変化に着眼した科学的検討はなされておらず、詳細なメカニズムの解明が求められている。食生活の変化や高齢化社会の進展などにより、下肢静脈瘤患者が年々増加する中で、本研究の社会的意義は大きい。

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公開日: 2024-01-30  

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