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2019 年度 実績報告書

肺移植に対する超高密度窒素ナノバブルを使用した新たな臓器保存液の開発

研究課題

研究課題/領域番号 17K10794
研究機関長崎大学

研究代表者

郡家 聖史  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 研究協力員 (00795867)

研究分担者 永安 武  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 教授 (80284686)
松本 桂太郎  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 講師 (80404268)
馬場 雅之  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 研究協力員 (90771957)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード臓器保存
研究実績の概要

窒素ナノバブル含有臓器保存液を用いて、ラット肺に対し臓器保存モデルを作成し行った。既存の肺EpTU保存液をコントロール群に、ナノバブル保存液でのラット肺保存群との比較検討でタイムポイントを0時間、4時間、8時間、16時間、24時間とおき保存臓器の状態を評価した。臓器保存肺の外観に大きな変化を認めず、また保存液溶液pHは両群ともに酸化傾向を示しているが差を認めなかった。肺組織中のATP量を測定したところ、両群ともに経時的な現象は認めたが窒素ナノバブル群で残存ATP量が多い傾向を示していた。
また細胞死のマーカーであるTUNELにて免疫組織学的染色を行ったが有意な所見は認めなかったが同様な細胞死のマーカーであるCapase-3などの追加検討を行ったところ窒素ナノバブル群で細胞死が少ない傾向を示しており、ATPの結果を踏まえてるとおおむねナノバブル群が良好ではないかと推測された結果であったと判断している。さらに炎症性サイトカインの推移なども検討している段階である。また同研究室ではナノバブル水の抗菌作用があることを研究しており、本実験モデルとの関連についても検討している。
またラットでの肺移植のモデルの作成を並行して行っており、現在臓器保存状態で差が大きかったモデルの検討を追加評価検討している段階である。 また上記並行して、移植実験でのコントロール群の検討を行っている段階であり、虚血再灌流モデルの再検討を行っている。ナノバブル保存での肺移植に関してはおおむね問題ないと判断している。

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公開日: 2021-01-27  

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