研究課題/領域番号 |
17K10797
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
中西 良一 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 教授 (00207838)
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研究分担者 |
國本 桂史 名古屋市立大学, 大学院芸術工学研究科, 教授 (90448720)
森山 悟 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 研究員 (50551264) [辞退]
川野 理 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 研究員 (80423854) [辞退]
横田 圭右 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 講師 (30569257)
渡邊 拓弥 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 臨床研究医 (60803153)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 内視鏡手術 / 医療安全 / 術中合併症 |
研究実績の概要 |
近年、盛んに行われるようになった胸部の内視鏡手術(以下、胸腔鏡手術)は、死角が原因となる術中合併症もまだ数多くみられ、その対策は急務であると言わざるを得ない。これに対し、死角をできる限り削減した広範囲視認型トロッカーの開発は、急速な高齢化に伴う低侵襲手術の需要の増加に相まって、胸腔鏡手術を安全に遂行できる器具として社会的にもたいへん意義深いものと考えられる。 発注した材料が当初より大幅に遅れ、平成30年1月末に揃ったため、医療デザイン研究センターにおける広範囲視認型トロッカーの試作機の作製が遅れ、第1号機の完成は同年12月となった。 その後、CCDカメラの映像をどのようにモニターに反映させるか、内視鏡画像とCCDカメラの映像をどのように融合させるか、CCDカメラの数と死角の範囲から適切なCCDカメラの数と配置を検討することに、時間がかかっていた。具体的には、モニターに内視鏡画像とCCD画像が継ぎ目なく一体感を持って描出されるような画面構成に拘った結果、適切なCCDカメラの数と配置の検討が煩雑になった。 本年4月の会議の結果、当初の予定通り、モニターの4隅にピクチャーインピクチャー形式でCCD画像を挿入することになったのでCCDカメラの数は4個と決まり、今後トロッカーに実際に4個のCCDカメラを装着して、モニターに予定していた画像が得られるかどうかを評価する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
発注した材料が当初より大幅に遅れ,平成30年1月末に揃ったため, 医療デザイン研究センターにおける広範囲視認型トロッカーの試作機の作製が遅れ,第1号機の完成は同年12月となった。 その後、CCDカメラの映像をどのようにモニターに反映させるか、内視鏡画像とCCDカメラの映像をどのように融合させるか, CCDカメラの数と死角の範囲から適切なCCDカメラの数と配置を検討することに,時間がかかっていた。具体的には, モニターに内視鏡画像とCCD画像が継ぎ目なく一体感を持って描出されるような画面構成に拘った結果, 適切なCCDカメラの数と配置の検討が煩雑になった
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今後の研究の推進方策 |
本年4月の会議の結果, 当初の予定通り, モニターの4隅にピクチャーインピクチャー形式でCCD画像を挿入することになったのでCCDカメラの数は4個と決まり, 今後トロッカーに実際に4個のCCDカメラを装着して, モニターに予定していた画像が得られるかどうかを評価する予定である。 その後, トロッカー自体の機能も評価するために, サージカルイノベーションセンターにおいてヒト屍体モデルを対象にトロッカーの操作性を評価する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
試作機の第1号機を作った後、CCDカメラの搭載個数の検討に入っていたため第2号機作成には至らず、そのため出費が増えずに次年度使用額が生じた。 今後は、CCDカメラ4個を搭載した第2号機の作製を行ってゆきたいと考えているため、物品費などが増える予定である。
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