研究課題/領域番号 |
17K10804
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
呼吸器外科学
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研究機関 | 愛知医科大学 |
研究代表者 |
矢野 智紀 愛知医科大学, 医学部, 教授 (40315883)
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研究分担者 |
山地 雅之 愛知医科大学, 医学部, 助教 (20634827)
古田 ちひろ 愛知医科大学, 医学部, 助教 (20740955)
沼波 宏樹 愛知医科大学, 医学部, 教授 (80387802)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 肺癌 / 非喫煙者肺癌 / エストロゲン受容体 |
研究成果の概要 |
非喫煙者肺癌の多くは女性で、高齢女性では長期に変化しない結節影もあり、女性ホルモンの低下が肺癌の増大速度の低下との関係すると予想した。手術で切除した非喫煙者の小型肺癌 (n=53)を使用した。ERβは52例で陽性(98%)であった。この52例を染色強度と陽性率を3段階に評価し、浸潤部と非浸潤部に分けてその変化を検討した。肺癌の浸潤部でERβ発現が低下した症例が多かった。染色強度、陽性率共に浸潤部で低下した6例中4例を選択し検体の浸潤部のDNAを採取しESR2遺伝子変異解析を行い、4例中3例でSNPを認めた。非喫煙者肺癌の特に非浸潤部では女性ホルモンの影響を受けやすいことが示唆された。
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自由記述の分野 |
肺癌
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
上述の通り、非喫煙者肺癌の特に非浸潤部では女性ホルモンの影響を受けやすいことが示唆された。このことは非喫煙者肺癌においては非浸潤性肺癌の状態で発見された場合にはホルモン療法を行うことで長期に肺癌の増大を抑制できる可能性を示唆しており、早期発見により長期に手術を回避できる可能性が示唆された。
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