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2017 年度 実施状況報告書

新素材を用いた、肺切除術後の術後癒着予防法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 17K10809
研究機関京都大学

研究代表者

濱路 政嗣  京都大学, 医学研究科, 助教 (70782142)

研究分担者 伊達 洋至  京都大学, 医学研究科, 教授 (60252962)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード開胸 / 術後癒着 / 肺門部
研究実績の概要

ビーグル成犬に全身麻酔を導入し、側方開胸を行い、ヒトに対してと同様の方法で右肺上葉切除術を行った(つまり、肺門部の胸膜を切開して肺静脈の上葉枝、肺動脈の上葉枝、上葉気管支を絹糸にて結紮し切離する)。
まず、市販されているネオベールシート(生体吸収性の組織補強材)で肺門部を覆い、周囲組織と隔離したところ、コントロール群と比較して術後の癒着は軽度にはならなかった。
そこで、同様に現在市販されており、腹部手術で使用されいているアドスプレー(腹部の術後癒着を防止する噴霧生体吸収性素材)を肺門部に噴霧したところ、コントロール群に比較して、肉眼的所見においてやや癒着が軽度になる傾向が見られた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

現在市販されており、腹部手術で使用されいているアドスプレー(腹部の術後癒着を防止する噴霧生体吸収性素材)は、胸部手術においても、術後癒着を軽減する可能性があるため、サンプルサイズを増やして肉眼的所見を確認する。そのうえで、コントロール群と実験群を設定し、実験計画に記載されている評価項目(①胸水の有無、胸腔内洗浄水中のインターロイキン(IL)-6, IL-8, IL-1β等の炎症性サイトカインの測定、血液中の白血球数、血清中C反応タンパクの測定)を中心に評価を行う。
アドスプレーの癒着軽減効果が確認できない様なら、新しい生体吸収性素材を探し予備実験を行う予定である。

今後の研究の推進方策

アドスプレーの癒着軽減効果が確認できない様なら、新しい生体吸収性素材を探し予備実験を行う予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 備考 (1件)

  • [備考] 京都大学呼吸器外科

    • URL

      https://www.thoracic-kyoto-u.gr.jp

URL: 

公開日: 2018-12-17  

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