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2020 年度 研究成果報告書

LAT1を標的分子とした胸腺癌における新たな治療戦略の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 17K10810
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 呼吸器外科学
研究機関獨協医科大学

研究代表者

千田 雅之  獨協医科大学, 医学部, 教授 (70333812)

研究分担者 林 啓太朗  獨協医科大学, 医学部, 准教授 (10323106)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワードLAT1 / スタチン / 胸腺癌 / 胸腺上皮性腫瘍
研究成果の概要

ヒト胸腺悪性腫瘍におけるLAT1発現を検討した結果、LAT1は胸腺腫には発現せず、胸腺癌にのみ発現することからLAT1の発現は、胸腺腫と胸腺癌を鑑別するマーカーになりうること、LAT1発現パターンが予後予測因子となりうることが分かった。
in vitroの解析においては、LAT1の阻害は胸腺癌細胞株増殖を抑制することを明らかにしたが、HMG-CoA還元酵素阻害薬スタチンがより増殖を抑制することを見出した。スタチンによる増殖抑制はプレニル化阻害によることが分かった。ヒト胸腺癌細胞におけるHMG-CoA還元酵素の発現は顕著に亢進している一方、正常胸腺上皮細胞ではほとんど認められないことを見出した。

自由記述の分野

呼吸器外科

研究成果の学術的意義や社会的意義

希少がんである胸腺癌に対する研究はこれまであまり進んでこなかった。本研究では胸腺腫と同等に扱われがちな胸腺癌がその代謝においても全く異なるものであり、アミノ酸代謝、脂質代謝を阻害することで細胞増殖に抑制を加えられることを明らかにした。本研究で用いられたアミノ酸トランスポーターであるLAT1の阻害薬や、HMG-CoA還元酵素阻害薬スタチンの臨床での有用性の検討が今後必要となってくる。

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公開日: 2022-01-27  

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