研究実績の概要 |
動物実験モデルを用いたPressurized artery 法による検討を継続して行い、血管採取時に測定した生体での血管外径と同径、血管内腔にかかる内圧を決定し、血管外にオキシヘモグロビンを投与して、クモ膜下出血を再現した環境で、チャンバーの圧を変化させ、その場合の血管径を測定しながら、KCLによる血管の収縮性の評価。血管にかかる外圧については1.正常圧・正常血管、2.正常圧・脳血管攣縮血管、3.頭蓋内圧亢進・正常血管、4.頭蓋内圧亢進・脳血管攣縮血管の4 群で各Ca2+blocker投与下での KCl 投与による血管反応性を検討。また、それに引き続いて、組織免疫学的に L-type,T-type Ca チャンネル抗体を用いてその発現を検討。動物実験モデルを用いたPressurized artery 法を行う上で、生体内と同じ環境での実験評価を行うために、生理的な活性を有した状態で血管を採取したものを長くチャンバー内で生存している状態として、ガラス管に吻合することが必要であるが、過去に行ったSAHのイヌもでるでは容易にできたいたが、ラットモデルでは、血管径が細く、血管も脆弱であるために、吻合の手技に時間がかかり、また、吻合できたとしても生理的な活性が失われることがほとんどでモデル作製に難渋した。結論として、有意義な結論を得る実験を行うことができなかった。本実験ではラットモデルではなく、うさぎを用いた脳血管れん縮モデルを用いた実験系に変更して行うことが出来ると思われ、次回の課題として計画していきたい。
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