もやもや病患者84例に対し、RNF213遺伝子変異の解析を行い、61例72.6%に変異を認めた。RNF213変異群は出血発症の割合が高く、後大脳動脈狭窄を併発しやすいことが明らかになった。また、イベント発生率は遺伝子変異の有無に影響はなかった。 RNF213変異のある症例の家族38例においてRNF213スクリーニングを行い、22例57.9%に変異を認めた。このうち3例(13.6%)でモヤモヤ病、1例で脳主幹動脈閉塞を認めた。この結果、RNF213変異症例の家族のスクリーニングもモヤモヤ病及び脳主幹動脈狭窄あるいは閉塞症の早期診断に有用である可能性を示した。
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