研究成果の概要 |
本研究では脳梗塞マウス脳内のグリア細胞にレトロウイルスを用いてAscl1, Sox2, NeuroD1を発現させる実験を行った。その結果レトロウイルス注入後24日目には神経前駆細胞が誘導され、52日目には成熟した神経細胞が誘導されていることが明らかになった。この研究成果により、脳梗塞で一旦失われてしまった神経細胞も、周囲に豊富に残っているグリア細胞から誘導し補充できる可能性が示すことが出来た。今後、誘導効率を更に向上させると共に安全性を確立し、脳梗塞患者の運動麻痺改善に寄与する治療法開発を進めていく。
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