研究課題/領域番号 |
17K10831
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
多田 恵曜 徳島大学, 病院, 特任講師 (30547964)
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研究分担者 |
兼松 康久 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 准教授 (90363142)
島田 健司 徳島大学, 病院, 特任講師 (60624351)
高麗 雅章 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 徳島大学専門研究員 (60794013)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 脳 / 脳動脈瘤破裂 / くも膜下出血 / エストロゲン欠乏 |
研究成果の概要 |
炎症関連分子IL-1βやMMP-9の活性化がinflammasome(NLRP3, ASC, Casp-1の複合体)の活性化と関与するため、脳動脈瘤破裂ラットモデルにおいて、脳動脈瘤破裂とinflammasomeとの関連性を調べた。エストロゲン欠乏状態ではエストロゲン受容体α(ERα)の発現低下に伴い、inflammasomeの発現増加を認め、脳血管内皮や平滑筋細胞ではエストロゲン欠乏により酸化ストレス関連分子の増加とは逆に、抑制系分子が低下し、結果的にinflammasome構成分子NLRP3の発現が増加することを見出した。
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自由記述の分野 |
脳神経外科
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脳動脈破裂によるくも膜下出血(SAH)は、予後が重篤で、寝たきり原因の国内第一位である。予防的治療に外科的治療が行われるが、閉経期以後の女性に発症例が多いが、経過観察を行う場合もあり、多角的な原因究明と有効な薬物治療法が切望されている。本研究では治療標的探索のため、動物実験モデルや細胞実験において、エストロゲン欠乏により、inflammasomeが活性化し、炎症関連分子のIL-1βや、血管を構成するマトリックスの崩壊分子MMP-9が高発現し、エストロゲン受容体の制御によりこれらを制御できる可能性を見出した。またこれらの分子の制御が治療標的となる可能性を示唆した。
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