脳出血に対する2次的脳損傷に対するデフェロキサミン(DFX)の治療効果を検討した。SDラットの右基底核に100μlの自己動脈血を定位的に注入することで脳出血モデルを作成した。DFXの投与濃度、投与期間、投与するタイミングを検討した。評価は、DFX治療3日後の脳浮腫、56日後の脳萎縮およびその期間の神経症状にて行った。DFXはラット脳出血モデルにおいて脳浮腫を軽減させ、神経脱落症状を改善し、脳萎縮を抑制した。DFXの至適濃度は50mg/kg、治療期間は7日間、治療開始時期は脳浮腫に対しては 12時間以内、神経症状および脳萎縮に対しては24時間以内であった。
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