研究課題
STC1をノックダウンすると、U87 gliom細胞の運動能、浸潤能が低下した。また、低酸素状態(O2 1.5%)でU87細胞を培養すると、通常培養の場合と比較して4~6倍のSTC1のmRNA発現量の上昇を認めた。また、STC1の蛋白の上昇も認めた。また、Grade 1~4の7様々なグリオーマ患者の髄液中のSTC1濃度をELISAを用いて測定すると、Grade4の悪性グリオーマほどSTC1濃度が高く、さらに播種・転移を起こしている膠芽腫組織の髄液ほどSTC1の濃度が高かった。また、STC1の下流分子を同定するために、U87細胞にSTC1リコンビナント蛋白を投与し、microarray解析を行ったところ、PRDM6、PPFIA2、BTNL3、AXDND1、RUFY4、RBMXL3などの分子の発現上昇を認め、SMCR8、BCL2L15、SLC5A7、MRGPRG、C2、MYBPH、COLQ、PDPK1の発現低下を認めた。これらの分子とSTC1の関連性および機能解析を今後行う予定である。
すべて 2020 2019
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