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2019 年度 研究成果報告書

グリオーマの髄腔播種促進因子の同定・機能解析と診断・治療への応用

研究課題

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研究課題/領域番号 17K10863
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 脳神経外科学
研究機関神戸大学

研究代表者

篠山 隆司  神戸大学, 医学部附属病院, 講師 (10379399)

研究分担者 甲村 英二  神戸大学, 医学研究科, 教授 (30225388)
田中 一寛  神戸大学, 医学研究科, 助教 (70467661)
水川 克  神戸大学, 医学部附属病院, 非常勤講師 (80403260)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードglioblastoma / dissemination / STC1 / microRNA
研究成果の概要

転移・播種を起こした膠芽腫組織を用いてマイクロRNAの網羅的発現解析を行い、8つのマイクロRNAを同定し、その標的分子としてstanniocalcin-1(STC1)を同定した。STC1はmiR-29b, miR-34a, miR-101, miR-137によって直接制御され、播種を起こした膠芽腫組織で高発現し、膠芽腫細胞の運動能・浸潤能を制御した。さらに、STC1は分泌糖タンパクであるため、髄液中のSTC1濃度を調べると、播種を起こす膠芽腫では有意に高値であった。さらに、STC1発現が高値な膠芽腫では生存期間が有意に短期間であり、STC1は播種を促進する因子で予後因子でもあることが判明した。

自由記述の分野

脳腫瘍

研究成果の学術的意義や社会的意義

膠芽腫は治療経過中に脳内や脊髄にしばしば播種を起こして、治療困難となり、不良な転機をとることがしばしばある。播種を促進する因子は全く同定されておらず、播種の予測も困難である。今回STC1が播種を促進する因子であり、さらに播種を起こしやすい膠芽腫では髄液STC1濃度が高いことが明らかとなったので、事前に播種を予測できることが可能となった。STC1をターゲットとした治療薬も今後作成、検討する必要がある。膠芽腫の播種を予測・予防できれば、予後の改善も期待でき、臨床的意義は非常に高いものと思われる。

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公開日: 2021-02-19  

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