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2017 年度 実施状況報告書

膠芽腫におけるHDAC7発現の機能的意義の解明と標的療法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 17K10868
研究機関九州大学

研究代表者

吉本 幸司  九州大学, 医学研究院, 准教授 (70444784)

研究分担者 赤木 洋二郎  九州大学, 大学病院, その他 (10570773)
空閑 太亮  九州大学, 大学病院, 助教 (40759932)
西村 中  九州大学, 大学病院, その他 (90452755)
飯原 弘二  九州大学, 医学研究院, 教授 (90270727)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードHDAC7 / glioma / mesenchymal
研究実績の概要

当研究室で確立された5つのグリオーマ幹細胞(KNS1451, KNS1455、KNS1875、 KNS1279、 KNS1435)についてHDAC7の遺伝子発現をq-PCR法によりmRNAのレベルで解析した。その結果以下のことが明らかになった。HDAC7の発現はKNS1451, KNS1455、KNS1875の発現が、KNS1279、 KNS1435より有意に低かった。
HDAC7の発現制御が幹細胞能にどのような影響を与えるか解析するために、KNS1451とKNS1435にそれぞれHDAC7を強制発現させた細胞とノックダウンした細胞を作成した。それぞれの幹細胞マーカーであるCD44, CD133, Nestinの発現をq-PCR法で解析した。その結果以下のことがわかった。HDAC7のノックダウンによりKNS1451においてCD133の発現が著明に低下した。KNS1451においてCD44, Nestinの発現に変化は見られなかった。KNS1435においてはHDAC7をノックダウンしてもCD133, CD44, Nestinの発現に変化は認められなかった。
次にHDAC7の発現がグリオーマ幹細胞の増殖能に与える影響を解析する実験を行った。MTTアッセイによる増殖能の解析では、HDAC7のノックダウンした場合、KNS1451でのみ増殖能の低下が認められたが、KNS1435では変化が認められなかった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

予備実験の成果が得られている。

今後の研究の推進方策

mesenchmal からproneural への性質転換にHDAC7が関与しているかについての解析を行う。

次年度使用額が生じた理由

次年度の研究計画に繰り越す予定。

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公開日: 2018-12-17  

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