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2019 年度 研究成果報告書

脳原発悪性リンパ腫におけるMTX単独療法に対する感受性バイオマーカーの探索

研究課題

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研究課題/領域番号 17K10880
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 脳神経外科学
研究機関大阪医科大学

研究代表者

野々口 直助  大阪医科大学, 医学部, 講師 (70388263)

研究分担者 奥崎 大介  大阪大学, 免疫学フロンティア研究センター, 特任准教授(常勤) (00346131)
池田 直廉  大阪医科大学, 医学部, 講師 (50434775)
古瀬 元雅  大阪医科大学, 医学部, 准教授 (70340560)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードPCNSL / methotrexate monotherapy / complete remission / BTG2 / mutation / BCL6 / ILDR2 / biomarker
研究成果の概要

中枢神経原発悪性リンパ腫(PCNSL)に対する初期治療において、メソトレキセート大量療法(HD-MTX)によってCRが得られた症例群(CR群)とHD-MTXへの反応が乏しく同治療を終了した時点でPDと判定されてWBRTを実施した症例群(PD群)を対象に、両者を区別するためのバイオマーカーの探索を行った。両群での頻度に有意差のある遺伝子変異として、BTG2(B-Cell Translocation Gene 2)のmissense mutationがPD群に特徴的に認められた。また両群の遺伝子発現の比較では、12種類の遺伝子において発現量に有意な群間差が認められた。

自由記述の分野

脳神経外科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

PCNSLの再発率は依然高く、最終的には腫瘍死あるいは遅発性治療関連中枢神経毒性(白質脳症)による高次脳機能の低下を余儀なくされる症例は多く、脳機能を良好に維持しつつ治癒に至る症例の割合は非常に少ないのが現状である。本研究ではHD-MTX療法後に、CRとなる症例とPDとなる症例を区別するための臨床的バイオマーカーとしてBTG2の変異を見出した。HD-MTXに高い感受性を示す症例では「脳機能の維持(白質脳症発症リスクの低減)」という観点から、WBRTを長期間に渡って待機できることの臨床的意義は大きく、本バイオマーカーは存命中の患者さんの良好なADL・QOLの維持に貢献できる可能性がある。

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公開日: 2021-02-19  

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