研究課題/領域番号 |
17K10888
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
藤井 幸彦 新潟大学, 脳研究所, 教授 (40283014)
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研究分担者 |
福多 真史 新潟大学, 脳研究所, 非常勤講師 (00361907)
大石 誠 新潟大学, 脳研究所, 准教授 (00422593)
松澤 等 新潟大学, 脳研究所, 准教授 (70303170)
柿田 明美 新潟大学, 脳研究所, 教授 (80281012)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | MRI陰性新皮質てんかん / 7テスラMRI / 機能的脳疾患 / 教育的診療教育拠点形成 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、世界トップレベルの画像研究チームや7テスラMRIを始めとした設備・施設と連携して、最新の方法論を駆使し「MRI陰性新皮質てんかん」の潜在的な焦点の可視化を目指し、その実態を把握することである。 研究初年度である平成29年度は、当初の計画通りに:1)臨床研究実施計画書を作成し、倫理委員会の承認を得た。2)西新潟中央病院を中心とした関連施設の「MRI陰性新皮質てんかん」として保存的加療を行っている非手術患者の実態を把握した。3)てんかんの焦点探索プロトコール(7T-MRI、脳磁図、256チャンネル高密度電極脳波計、SPECT、FDG-PET)の最適化を行った。研究2年目となる平成30年度は、計画通りに:1)確立したプロトコールを実践して、西新潟中央病院を中心とした関連施設の「MRI陽性新皮質てんかん」患者にデータ収集を開始した、2)それと並行し、「MRI陰性新皮質てんかん」患者の評価を開始した。 最終年度であった平成31年度(令和元年度)は、1)引き続き、「MRI陽性新皮質てんかん」患者にデータ収集を行い、2)前年度に引き続き「MRI陰性新皮質てんかん」患者の評価をおこない、3)最終的に「MRI陰性新皮質てんかん」患者データ解析を総括する予定であったが、本研究の中心的存在である7T-MRI装置が予期せず故障し、研究を相当期間休止を余儀なくされたため、研究期間延長を申請した。更には、研究再開して間もない令和2年初頭からは新型コロナウイルス感染拡大に伴ない再び研究休止せざるを得なくなり、更に1年間研究期間を延長申請した。現在、研究遂行が大幅に遅延している状況にある。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
期間延長申請に記載しているが、本研究の中心的存在である7T-MRI装置の予期せぬ故障により、相当期間の使用不能の状態になっていたため、研究が滞った。また7T-MRI装置の修理完了後に研究再開の直後の令和元年から、現時点まで新型コロナウイルス感染拡大により、研究再開が困難となっており、対象症例の確保および研究遂行の中断を余儀なくされているため。
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今後の研究の推進方策 |
研究計画の3年目、当初の計画では最終年度であった平成31年度(令和元年年度)は、前年度に継続して、確立したプロトコールを実践して、「MRI陽性新皮質てんかん」患者にデータ収集と並行し、「MRI陰性新皮質てんかん」患者の評価を行い、解析データを総括する予定であった。しかし7T-MRI装置の故障と新型コロナウイルス感染拡大のため、研究休止を余儀なくされ、現時点では大幅に遅延している。研究期間再延長後の令和3年度では、依然として研究遂行は困難であるが、再開を目指し、遅れを取り戻すべく、研究を遂行し、関連病院等に広く患者を募り、出来る限り多数の患者の情報を収集する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
7T-MRI装置の故障により研究休止を余儀なくされ、研究期間再延長を申請したため、令和3年度に学会発表や論文作成の費用を計上する必要があるため。
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