研究課題
片側視床(VPL核)を破壊した2頭のマカクサルの行動データ(温度刺激、触覚刺激)を調べたが、片側視床(VPL核)破壊後、数週間後から、痛覚過敏(アロジニア)と考えられる行動が、破壊と反対側に現れ、数か月かけて、減少していく傾向が明らかとなった。視床(VPL核)破壊後の経時的な構造画像では、1ヶ月ほどで破壊巣は小さくなった。拡散テンソル画像からは、VPL核と一次感覚野を結ぶ神経束の密度が減少した。経時的に撮像したrs-fMRIデータを解析したところ、痛みが発生後は、破壊と同側の視床(MD/Pf核)と扁桃体間の機能結合が上昇していた。rTMSを施行すると、視床(MD/Pf核)と扁桃体間の機能結合が低下し、ベースラインくらいまで低下した。現在、上記結果を考察して、論文を作成中である。
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すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (18件) (うち国際学会 4件、 招待講演 2件)
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