研究課題
1.重症度別脊髄損傷モデルを作成不安障害モデルマウスであるPRIP-1-/-(phospholipase C (PLC)-related inactive protein type 1ノックアウト)マウスとWT(Wild type)マウスに圧挫損傷を加え、行動評価および組織学的評価を行った。PRIP-1-/-マウスでは脊髄損傷後の二次損傷が拡大し、運動機能回復が不良であった(Journal of Neurotrauma 2018に掲載)。 脊髄損傷モデルマウスにおける損傷後不安行動および運動機能回復の性差の検討。脊髄損傷モデルマウスにおける不安行動と運動機能回復の性差について検討し、雌雄マウス共にSCI後に不安行動を示し、雄マウスはSCI後の不安行動と運動機能との関連を認めることを示した(Journal of Neurotrauma 2018に掲載)。2.自家組織由来Muse細胞の樹立および性質の解析マウスからMuse細胞を抽出した。抽出された細胞がMuse細胞の特徴であるクラスター形成能、自己複製能、多能性マーカー、自発的分化能を有している事を確認した。さらにMuse細胞をin vitroで神経分化誘導を行い、Muse細胞が神経細胞、オリゴデンドロサイトやアストロサイトのグリア細胞への分化能を有していることがわかった。脂肪由来Muse細胞が脂肪由来Non-Muse細胞と骨髄由来Muse細胞に比べて神経栄養因子の分泌が高値であった。以上の結果をまとめ、海外雑誌Cell transplantationに掲載された。3.自家組織由来Muse細胞移植効果の検討脊髄損傷モデルマウスに脂肪由来Muse細胞を移植し、Muse細胞群はコントロール群と比較して運動機能の改善が得られた。現在病理学的解析を行い、海外雑誌Cell Transplantationに投稿準備中である。
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Cell Transplantation
巻: 28 ページ: 1132-1139
10.1177/0963689719863809.