研究課題/領域番号 |
17K10937
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
寺口 真年 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (00554544)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 脊椎加齢性変化 / 椎間板変性 / 腰痛 |
研究実績の概要 |
科学研究費助成事業を用いて行ってきたThe Wakayama Spine Studyでは、現在まで全脊柱MRIを用いた椎間板変性の全脊柱における有病率、そして分布と椎間板変性が加齢や肥満と強い関連があることなどを過去に多数報告してきた(Osteoarthritis and Cartilage 2014, PLOS ONE 2017)。さらに椎間板変性はModic変化と組み合わさることにより強い腰痛を起こす可能性があることを明らかにしてきた(Spine Journal 2015)。 また世界で初めてMRIを用いた腰椎椎間板変性の新規発生および進行率を導きだし、4年間において男性では52.0%の発生、31.6%の進行を認めた。女性は60.4%の発生、44.7%の進行を認めた。加齢および糖尿病は椎間板変性の発生の危険因子であることも報告している(Osteoarthritis and Cartilage 2017)。また香港大学との共同研究においてHigh Intensity Zone(HIZ)について多くのデータを輩出して、The Wakayama Spine Studyおよび香港大学の一般住民コホートであるHong Kong Degenerative Disc Studyの1414名に対して腰痛、腰痛関連生活障害そして坐骨神経痛との関連を検討した。その結果、多椎間にわたるHIZは有意に腰痛や腰痛関連生活障害と関係があることを明らかにし、国際腰椎学会(ISSLS 2018)や日本脊椎脊髄病学会2019に報告そしてインパクトのある国際雑誌PLOS ONE 2018に掲載した。2018年には9年目の縦断調査を行い、新たなデータを採取し、多くの学会にて発表してきた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
予定通り2018年には第4次Wakayama Spine Studyの縦断調査を行い、多くの学会にておいて発表を行った。
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今後の研究の推進方策 |
本年度に10年目の第4次追跡調査を行うことが決定しており、約1000名の追跡が可能である。このデータを用いて椎間板変性の発生率や悪化率などの重要データ を得ることが出来ると考えている。その後も本研究を推進させ重要データの収集にあたる予定である
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次年度使用額が生じた理由 |
本年度は実地調査を行いMRI使用料を計上した。しかし本年度は予定より少額の使用額であり次年度に繰り越しとなった。本年度も実地調査を行うため、MRIの使用料および人件費を計上する予定である。
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