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2020 年度 研究成果報告書

運動器の加齢変性に伴う機能低下に対する酸化ストレス制御の有用性の検証

研究課題

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研究課題/領域番号 17K10942
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 整形外科学
研究機関順天堂大学

研究代表者

野尻 英俊  順天堂大学, 医学部, 准教授 (10317456)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード運動器 / 酸化ストレス / GliSODin / スーパーオキシド / SOD / 健康食品
研究成果の概要

移動機能の障害に直結していく膝や腰の痛みに酸化ストレスが関与しているか、その制御は痛みや機能障害を改善するのかを検証した。ヒト手術検体軟骨変性部におけるスーパーオキシドの特異的上昇と内因性抗酸化酵素SODの活性低下が示され、スーパーオキシドを中心とした酸化ストレスの関与が示された。50~79歳の女性を対象に2重盲検無作為試験としてGliSODin(メロンから抽出された天然植物性SODを胃における不活化を防ぐために小麦グリアジンで包んだ健康食品)を6カ月内服させたところ、JKOMスコアは改善傾向であったが有意な差がなかった。他の評価項目についてもその偏りを調整したうえで効果を解析中である。

自由記述の分野

整形外科

研究成果の学術的意義や社会的意義

我々は運動器における酸化ストレスがどう関わっているのか小動物を用いた基礎研究をベースに解明してきた。ヒトにおいても過剰な酸化ストレスを制御することにより運動器変性疾患の症状や機能改善が得られるものと期待される。今回、ヒト運動器組織における機能低下はSOD活性低下が原因であることが検証された。GliSODinの介入試験を行ったが、顕著な有意差を示すことができず投与期間、採取組織や評価方法などの課題が明確となった。厳密に研究対象に選択基準を設けたため、検者数が少なくなったこと、変性疾患への介入としては期間が短いことが要因と考えた。投与する抗酸化物質の選択、抗酸化制御の方法は今後の課題である。

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公開日: 2022-01-27  

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