股関節は下肢最大の荷重関節であり、歩行機能に最も関与する。本研究では人工股関節置換術を支援する携帯型下肢牽引手術台とインプラントを開発することで、国民の生活の質の向上と医療費削減に寄与することを目的とした。手術台の開発では意匠2件を発明した。解剖研究では、手術を安全に行えるように大腿神経と大腿皮神経と腸骨関節包筋について調査し英文誌に報告した。MRIやCTを使った画像研究では、股関節周囲の可視化と人工股関節の設置精度の検証を行った。2019年1月に純国産人工股関節MIRFYミルフィーの薬事承認を得て臨床応用を開始した。
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