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2019 年度 研究成果報告書

抗がん剤の骨内局所投与による骨転移がんの局所制御

研究課題

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研究課題/領域番号 17K10959
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 整形外科学
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

山田 剛史  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 非常勤講師 (40645727)

研究分担者 阿江 啓介  東京医科歯科大学, 医学部, 非常勤講師 (20376726)
早乙女 進一  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 非常勤講師 (20401391)
大川 淳  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (30251507)
吉井 俊貴  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 准教授 (50583754)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードHAp/Col / 吸着 / 骨転移がん / 骨髄炎 / 抗がん剤 / 抗菌薬
研究成果の概要

HAp/Colに抗がん剤のパクリタキセルを含侵させて骨組織内に移植すると、移植後8週まで抗がん剤の効果は持続し、その後はHAp/Colによる骨形成促進効果が確認された。ラットの骨転移がんモデルで同様の検討を行うと、抗がん剤を含侵させたHAp/Colを移植した群は生存率が高いだけでなく、移植部位での骨再生が促進されていた。
HAp/ColはVCMやMINO、TEICなどの抗菌薬を吸着でき、その吸着効果によりこれらの抗菌薬を含侵させたHAp/Colを生体内に移植してた場合、2週間以上にわたり抗菌作用が維持された。骨髄炎モデルに移植をすると骨髄炎は治癒し、骨髄炎治療に対する有効性が確認された。

自由記述の分野

人工骨、骨再生、整形外科

研究成果の学術的意義や社会的意義

骨転移がんや骨髄炎など、局所病変であるにも関わらず難治性の骨病変がある。これらに対する治療薬は全身投与した場合、必ずしも局所への移行が十分とは言えず治療効果が不十分であることが多い。また局所での薬剤濃度を有効濃度まで高めるためには大量投与が必要となり、全身への影響を考慮すると不可能であることが多い。今回、HAp/Colという薬剤を吸着する特性を有する骨補填材を薬剤担体として使用することで、これら疾患に対して安全で有効性の高い治療法を提供できる可能性を示すことに成功した。

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公開日: 2021-02-19  

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