研究課題/領域番号 |
17K10994
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
千葉 大介 東北大学, 大学病院, 助教 (20649727)
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研究分担者 |
森 優 東北大学, 大学病院, 助教 (70634541)
橋本 功 東北大学, 大学病院, 助教 (00718497)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 股関節形成不全 / 遺伝子解析 / ゲノム |
研究実績の概要 |
股関節形成不全 は日本人に好発し、発生頻度は約0.3%である。中高年期以降に股関節形成不全 を背景にした変形性股関節症(OA)を呈する患者が多く、股関節の疼痛や変形のため歩行困難となり、日常生活動作が著しく障害される。高齢者が要介護支援になる原因の第1位は関節症となっており(平成25 年国民生活基礎調査、表1)OA の予防は重要な課題である。股関節OA の有病率は1~4%との報告があり、本邦においてその原因の80%は股関節形成不全であると言われている。 本研究の目的は、ジャポニカアレイを用いたゲノムワイド関連解析による股関節形成不全の原因遺伝子の解明である。具体的には股関節形成不全症例について網羅的ゲノム解析を行い、発症に関連する疾患感受性遺伝子群を探索することである。 股関節形成不全をはじめとする運動器疾患の疾患感受性遺伝子探索のために患者血液からのDNA抽出を行っている。主に、股関節形成不全について現在は500症例ほどDNAサンプルがあり、200症例についてジャポニカアレイでのSNP解析(挿入欠失含む)を行っている。ジャポニカアレイの解析の結果から股関節形成不全症に有意に出現頻度が高いSNPが同定された。本研究ではこれらのSNPについてTaqman probeを用いたPCR法でのreplication発現解析を行っている。ジャポニカアレイのデータとは異なる股関節形成不全症の300症例と健常人のDNAの400人分をコントロールとして使用する。股関節形成不全症例と健常人DNAを用いてPCR法での発現解析の比較検討を行い、ジャポニカアレイでの解析結果との一致を検討する。今後は、股関節形成不全に関連するSNPの同定、股関節形成不全の疾患感受性遺伝子の同定を進めていく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
ジャポニカアレイによるSNP解析は順調に進行している。健常人DNAの分譲に時間を要したが、PCR法でのreplication解析も開始した。
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今後の研究の推進方策 |
ジャポニカアレイの解析は目標数に到達した。またジャポニカアレイで、股関節形成不全症について有意に発現が更新している、あるいは低下しているSNPが同定された。今後はそれぞれのlocusについてPCR法でのreplication解析を進めて行く予定である。
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