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2021 年度 実績報告書

Siglec-15-DAP12複合体の骨代謝における意義とその作用機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 17K11008
研究機関奈良先端科学技術大学院大学

研究代表者

北川 教弘  奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 助教 (30294284)

研究分担者 別所 康全  奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 教授 (70261253)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2022-03-31
キーワード骨代謝 / 破骨細胞 / シグナル伝達 / 免疫学 / 糖鎖 / Siglec-15
研究実績の概要

骨吸収の主細胞である破骨細胞が分化・成熟するためにはDAP12のITAMを介した共シグナル経路が必須であるが、その制御メカニズムは明らかではない。DAP12は複数の受容体分子と会合することが知られているが、成熟破骨細胞形成に働く受容体分子が未同定であることに起因する。申請者はこれまでの研究から、Siglec-15が必要かつ十分なDAP12会合受容体として働くことを見出している。そこで当該年度はSiglec-15-DAP12複合体を一分子で模倣する改良型SSDKAを用いて、Siglec-15-DAP12複合体の意義を生体骨組織で検討し、本複合体の作用機序を明らかにすることを目標とした。
本研究ではSiglec-15遺伝子欠損マウス、DAP12遺伝子欠損マウス、および破骨細胞特異的に改良型SSDKAを発現するトランスジェニックマウスを樹立している。当該年度は、これらマウスを交配し得られた各種遺伝子型マウスの大腿骨遠位部骨梁骨をμCT解析し、骨量/組織量、骨梁幅、骨梁数を算出した。その結果、1)Siglec-15遺伝子欠損マウス、DAP12遺伝子欠損マウスは野生型マウスに比べて3パラメーター全てが高値を示し、両遺伝子欠損マウスとは有意差は認められなかった。2)DAP12遺伝子欠損条件下における破骨細胞得意的な改良型SSDKAの発現は、3パラメーター全てを減少させた。以上の結果から、生体骨組織で機能する破骨細胞内でSiglec-15が必要かつ十分なDAP12会合受容体として働くことが強く示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Ultrasmall compact CMOS imaging system for bioluminescence reporter-based live gene expression analysis2021

    • 著者名/発表者名
      Olorocisimo Joshua Philippe、Briones Jeric、Sasagawa Kiyotaka、Haruta Makito、Takehara Hironari、Tashiro Hiroyuki、Ishida-Kitagawa Norihiro、Bessho Yasumasa、Ohta Jun
    • 雑誌名

      Journal of Biomedical Optics

      巻: 26 ページ: 116002

    • DOI

      10.1117/1.JBO.26.11.116002

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2022-12-28  

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