研究課題
基盤研究(C)
50歳以降の日本人女性140名に対して、高解像度CT(HR-pQCT)による骨微細構造解析を行い、皮質骨多孔性の発生に関与する因子を解析した。本調査では、皮質骨多孔性は、海綿骨が温存されているほど多く発生していた。本結果は骨粗鬆症研究における新しい知見であり、骨脆弱化のメカニズムにおける新しい仮説を提唱する礎となる。
整形外科学
皮質骨多孔性は、通常の臨床用画像装置では検出することができないが、骨脆弱性を引き起こす骨構造の重要な因子である。本研究で、皮質骨多孔性の発生メカニズムの糸口が見つかり、かつ、今後さらに、皮質骨多孔性と、日常診療で知り得る患者情報との関与を探索することで、骨折リスク評価や骨折予防へ貢献できると考えられる。