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2019 年度 実績報告書

FEMシミュレーションによる日本人大腿骨の疾患及び年齢に伴う応力形態に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17K11016
研究機関大分大学

研究代表者

加来 信広  大分大学, 医学部, 准教授 (10315335)

研究分担者 津村 弘  大分大学, 医学部, 教授 (30188627)
田畑 知法  大分大学, 医学部, 客員研究員 (80769406)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード大腿骨弯曲 / 大転子 / 応力
研究実績の概要

本研究の目的は本邦における若年者の正常股関節や大腿骨近位部骨折に罹患した高齢者大腿骨のCT像を対象として、性別及び加齢に伴う骨形態の変化を詳細に見出した。最終的に40人の若年者(男性20人、女性20人)と40人の高齢者(男性20人、女性20人)、総80人のCTデータを基に、コンピュータによる三次元の計測を行った。日本人の大腿骨は性別により大腿骨弯曲の特徴が異なり、加齢に伴い、大腿骨は前外側への弯曲が強くなる。弯曲度は女性の方が強い。大腿骨の3次元的な弯曲は大転子高位を導き、機能軸に対する相対的な形体角の減少などの影響をもたらす。また、大腿骨の弯曲変化及び患者別骨密度が大腿骨荷重伝達や応力分布に与える影響を調査した。強弯の大腿骨を持つ高齢者と弱弯の大腿骨を持つ若年者を対象として,骨密度を考慮した三次元有限要素法を用いて,応力・ひずみ分布を算出した。強弯の高齢者は弱弯の若年者と比較して,応力・ひずみ分布は転子部に広がりやすく,且つ,その転子部の応力値・ひずみ量は若年者のそれより高くなる傾向であった.これにより加齢に伴って進行する大腿骨の前側弯変化は,将来的に転子部への応力移動を促進する可能性があることが示唆された.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Efficacy of Vitamin E for Mechanical Damage and Oxidation of Polyethylene Rim by Stem Neck Impingement.2019

    • 著者名/発表者名
      Nobuhiro Kaku, Hiroaki Tagomori, Hiroya Akase,et al.
    • 雑誌名

      Clin Biomech (Bristol, Avon)

      巻: 68 ページ: 8-15

    • DOI

      10.1016/j.clinbiomech.2019.05.024

    • 査読あり
  • [学会発表] 若年者と高齢者の大腿骨弯曲に関する三次元的比較2019

    • 著者名/発表者名
      田籠泰明, 加来信広
    • 学会等名
      46回日本股関節学会学術集会

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公開日: 2021-01-27  

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