研究課題/領域番号 |
17K11025
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 城西大学 |
研究代表者 |
中谷 祥恵 城西大学, 薬学部, 助教 (20453425)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 間葉系幹細胞 / 骨芽細胞 / 脂肪 / MSC / DNAマイクロアレイ / グレムリン / ジペプチド / コラーゲン |
研究成果の概要 |
間葉系幹細胞 (MSC) は、骨髄組織など身体の様々な組織に未分化な状態で存在し、必要に応じて骨、脂肪細胞などに分化し、生体の恒常性を維持している。近年、加齢や疾患に伴い体性幹細胞も増殖能や分化能が低下することが報告されている。本研究で、申請者はジペプチドであるプロリルヒドロキシプロリン(PO)はMSCのBone morphogenetic protein 2 (BMP2) を誘導し、Gremlin2 (Grem2) を抑制することを見出した。POは骨形成タンパク質であるBMP2およびそのアンタゴニストであるGrem2を介してMSCから骨芽細胞への誘導を促進させる可能性を見出した。
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自由記述の分野 |
骨・軟骨代謝、老化、機能性食品科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
超高齢社会を迎えた日本では、寿命と健康寿命の差を縮小し、高齢者も自分らしく自立して生きられるようになることが重要である。骨粗鬆症と変形性関節症は要介護になる要因の約2割を占めるため、骨粗鬆症および変形性関節症の新たな予防法や治療法を確立することが急務である。 近年、コラーゲン加水分解物中に含まれるジペプチド、プロリルヒドロキシプロリンが生体内で生理活性を有することが明らかになっている。本研究において、プロリルヒドロキシプロリンは間葉系幹細胞の脂肪分化を抑制し、骨細胞への分化を促進させる可能性を見出した。 本研究を応用することで、高齢者の骨粗鬆症を抑制する新たな予防法を見出せる可能性がある。
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