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2022 年度 研究成果報告書

組織因子とオートファジーに着目したNET抑制による敗血症の新たな病態の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 17K11064
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 麻酔科学
研究機関名古屋市立大学 (2022)
藤田医科大学 (2017-2021)

研究代表者

下村 泰代  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 准教授 (80534031)

研究分担者 西田 修  藤田医科大学, 医学部, 教授 (20208185)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2023-03-31
キーワード敗血症 / NETs / Autophagy / 多臓器不全 / DIC
研究成果の概要

対象としたICU入室重症患者の約80%に好中球でAutophagyの活性と病態の改善を認め、Autophagyが活性化に伴い病態改善が期待できることが予測された。
LPS誘導型敗血症モデルマウスでは、臨床とは乖離がないよう、LPS投与後にDIC治療薬rTMを投与する(後投与)方法を起用した。LPS投与72時間後の生存率は、rTM後投与群では50%から100%に改善するが、これには、rTM後投与による血中サイトカイン濃度の上昇抑制と、各種臓器でのNETs形成抑制が関与していることが示唆された。本研究成果は、国際雑誌13本、和文2本に掲載され、国際学会4回を含む計22回学会発表した。

自由記述の分野

免疫

研究成果の学術的意義や社会的意義

敗血症は感染を要因に臓器障害が起こり、呼吸や循環に異常をきたして、死に至る場合もあるため、集中治療室(ICU)での全身管理と治療が必要になる。通常は感染で生命の危機にさらされることはなく、敗血症の重症化には過剰な免疫反応が原因と言われいるが、その機序や治療法はまだ未知なことが多い。本研究では、敗血症DICの治療薬で抗凝固作用を有するトロンボモジュリンに、敗血症時の過剰な免疫反応の一つであるサイトカインの異常産生やNETs形成の抑制効果があることを示した。敗血症における免疫機序の一端を本研究で解明できたことは、治療法の今後の発展につながることが期待され、学術的・社会的意義があると考える。

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公開日: 2024-01-30  

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