研究課題/領域番号 |
17K11069
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
鈴木 敏之 群馬大学, 医学部付属病院, 助教 (70455989)
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研究分担者 |
松井 祐介 群馬大学, 医学部附属病院, 助教 (20805056)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | リドカイン / レボブピバカイン / インドネシア / ネパール / 徐放薬 / イオン化 |
研究実績の概要 |
リドカイン徐放シートを熱傷に適応し臨床試験をおこなうため、インドネシアのFaculty of Medicine Padjadjaran Universityとの臨床共同研究の各種調整を行っている。また、ネパールでの臨床研究も視野に入れ、現地での医療経済学的フィールド調査、情報収集を行った。ネパールでは局所麻酔薬徐放薬などの研究にまで考えが及ぶような状況ではなく、臨床でいかに安全な麻酔を行うかが重要と考えられる。ネパール麻酔学会への演題登録および学会参加もしたが、停電時の対応や機器不具合時の対応とかかなり初歩的な安全性のセッションが多く、研究発表や調査発表よりむしろ教育講演やReviewが中心であった。例えば、呼吸不全に対するVVECMOなどの演題もあったが、やはり大半の時間はReviewに割かれて、2症例ほどうまくいかなかった症例を検討するというような内容であった。さらにネパール日本大使館の医務官ともお会いすることができ、現地の状況など知ることができた。一部では医療水準の高い施設もあり、対象となる熱傷患者もかなり見受けられるため、ネパールでの臨床研究を視野に入れプロトコール作成、倫理委員会への申請、リドカイン徐放シートおよび粒子の作成など引き続き行っていく必要があると判断した。 ポリ乳酸・ポリグリコール酸共重合体を用いて作成した徐放性レボブピバカインの徐放試験を繰り返し徐放速度や徐放量の検討、再現性の検討を行った結果、作成困難と判断し今後は、イオン化を用いた徐放性レボブピバカインやクロニジン、デクスメデトミジンの作成を検討中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
自身の人事異動に伴う準備により時間が割かれたため。
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今後の研究の推進方策 |
臨床研究の中心をインドネシアのFaculty of Medicine Padjadjaran Universityへ移行し、基礎研究や動物実験は引き続き申請者の施設で行う。また、ネパールでの臨床研究も視野に入れ準備校正を行っていく。しかし、基礎研究や動物実験においては自身の人事異動にともない研究活動が制限されることが予想される。
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次年度使用額が生じた理由 |
前倒し支払い請求を行った残りであり、計画的な繰り越しである。
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