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2017 年度 実施状況報告書

小児睡眠時無呼吸患者の周術期管理指標としての生物ストレスマーカーの有用性検証

研究課題

研究課題/領域番号 17K11070
研究機関千葉大学

研究代表者

北村 祐司  千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (00436388)

研究分担者 磯野 史朗  千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (80212968)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード小児閉塞性睡眠時無呼吸症 / 顎顔面形態異常
研究実績の概要

本研究は小児OSA(閉塞性睡眠時無呼吸症)の中でも、その周術期気道管理上のリスクが最も高いと考えられる先天性顎顔面形態異常合併患者を対象とするものである。したがって、対象となり得る患児の周術期管理の実際を把握したうえで、より適切な研究プロトコールを作成することが必須のプロセスであった。
当該年度の研究活動は主にこれらの作業に終始したが、同じ顎顔面形態異常症例でも、その周術期気道管理は症例によって大きな違いがあることがわかった。顎の骨延長術では、物理的に上気道のスペースが大きくなることでOSA症状の改善が見込めるが、骨延長は日に1mmずつ1ヶ月程度の期間をかけて行われるため、術直後に大きく改善するわけではない。したがって、術後の抜管の適切なタイミングは骨延長の進行や浮腫の程度を症例ごとに考慮しながら決定される。また、抜管後の呼吸サポートに関しても、中顔面低形成に対する上顎の骨延長術後では、骨延長デバイスの存在によってCPAPによるサポートが行えない等、上顎症例と下顎症例にも管理に違いを認めた。このことは、研究計画上重要な点であった。
他の成果としては、我々が注目している、酸化ストレスマーカーを中心とした各種バイオマーカー測定のために必要な機器の確認準備をすすめると同時に、Sleep and Breathing Symposium(2018年7月、米国マディソン)等国内外の学術集会に参加し、この領域の最新知見の収集を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

当該年度の研究活動は前記のとおりであり、研究プロトコールの確定準備に時間を要したために、当初の計画よりも遅れることとなった。

今後の研究の推進方策

先ずは当該施設における研究計画に関する倫理審査を受け、承認され次第、対象症例のリクルートに取り掛かる。同時に、バイオマーカー測定のための体制整備を進める。

次年度使用額が生じた理由

当該年度は研究の進捗状況により、バイオマーカー測定関連の消耗品購入を行わなかったため、次年度使用額が生じている。次年度はバイオマーカー測定を実際に行う計画であり、測定キットを含む消耗品関係を購入のため、次年度使用額と翌年度助成金をこれらに使用する計画である。。他の用途としては、他の必要機器購入と学術集会参加の予定である。

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公開日: 2018-12-17  

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