本研究では2型糖尿病モデルマウスを用いて周術期の行動変化および脳内での神経栄養因子を含めた各種mRNA発現量変化について調査した。 2型糖尿病モデルマウスは高脂肪食を摂食させ作製した。行動はオープンフィールド、新奇物体認識試験、明暗箱試験を含む一連のプロトコールにより評価を行い、手術侵襲として開腹手術を施行した。行動実験後、脳組織(前頭葉皮質)を採取し、real-time PCRを用いて神経栄養因子やカテコラミン受容体などのmRNA発現量について解析した。 2型糖尿病モデルマウスでは術後に活動性の低下がみられ、脳内の神経栄養因子やカテコラミンの発現変化が影響している可能性が示唆された。
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