研究課題/領域番号 |
17K11118
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 岐阜大学 (2018-2019) 弘前大学 (2017) |
研究代表者 |
古家 琢也 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 教授 (60321965)
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研究分担者 |
米山 徹 弘前大学, 医学研究科, 助教 (50587649)
大山 力 弘前大学, 医学研究科, 教授 (80282135)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | グレリン / 筋層浸潤膀胱癌 / 予後予測因子 |
研究成果の概要 |
筋層浸潤膀胱癌患者27名に対し,抗がん剤治療前後で活性型,および不活性型グレリンとブチリルコリンエステラーゼを測定し,癌の局所再発や遠隔転移など,癌非再発率について検討を行った.経過観察中,癌死を3名に認め,局所再発/遠隔転移を10名に認めた.全生存率の中央値は,再発例で24.7か月,非再発例で45.2か月であった.グレリンのレベルを抗がん剤治療前後で比較すると,活性型および非活性型ともに,抗がん剤治療後に有意に減少した.またブチリルコリンエステラーゼに関しては,再発した症例に比し,非再発例で有意に高値を示し,また非再発率と有意に相関した.
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自由記述の分野 |
泌尿器科
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
グレリンは成長ホルモンの分泌を促進させる因子であるが,癌の浸潤や血管新生に関与することが報告されている.また,グレリンの分泌により癌性悪液質と関連するとされている.一方ブチリルコリンエステラーゼは癌の予後に相関することを報告してきたが,両者の関連については不明な点が多い.筋層浸潤膀胱癌において,グレリンとブチリルコリンエステラーゼが癌の進展の関与していることが明らかになれば,予後予測因子として有用なマーカーとなり得る.
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