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2019 年度 研究成果報告書

腫瘍血管内皮細胞を標的とした中性子補足療法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 17K11119
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 泌尿器科学
研究機関弘前大学

研究代表者

畠山 真吾  弘前大学, 医学研究科, 准教授 (10400136)

研究分担者 米山 徹  弘前大学, 医学研究科, 助教 (50587649)
石山 新太郎  弘前大学, 理工学研究科, 教授 (60355021)
飛澤 悠葵  弘前大学, 医学研究科, 助教 (70623768)
大山 力  弘前大学, 医学研究科, 教授 (80282135)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード中性子補足療法 / 糖鎖生物学 / がん化学療法 / 手術療法
研究成果の概要

高濃度の抗がん剤をがんのみに到達させるため、我々は腫瘍血管のアネキシンA1(AnxA1)に特異的に結合する糖鎖抗原類似ペプチド(F7ペプチド)をホウ素中性子捕捉療法(BNCT)に応用し、より低侵襲かつ高効果ながん治療法の開発を目指すことを目的とした。まず、ホウ素10核種(10B)とIF7ペプチドの結合させ、新規薬剤10B-IF7の作成に成功した。続いて10B-IF7がマウス腫瘍に集積することを確認した。さらに担癌マウスに中性子治療を行うと、コントロールマウスに比べ、治療群で有意な腫瘍縮小が得られ、腫瘍血管内皮細胞を標的としたBNCTが有効である可能性が示唆された。

自由記述の分野

泌尿器がん

研究成果の学術的意義や社会的意義

現在の抗がん剤治療が抱える弱点は、細胞毒性の強い薬剤を全身投与する点にある。これら副作用を減らし高い抗腫瘍効果を得るためには高濃度の抗がん剤をがんのみに到達させる必要がある。我々の開発したB-IF7は、がん細胞に高濃度にホウ素を集積させることが出来るため、これら問題を解決できる可能性がある。さらに最近になって頭頚部癌に対する中性子補足療法が保険適応となったことを受け、中性子発生装置も広く普及していくものと思われ、我々の研究成果は学術的意義ならびに社会的意義の高い結果と思われる。

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公開日: 2021-02-19  

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