• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2017 年度 実施状況報告書

腎癌におけるmicroRNA-204によるオートファジー制御の治療効果

研究課題

研究課題/領域番号 17K11129
研究機関福井大学

研究代表者

伊藤 秀明  福井大学, 学術研究院医学系部門, 准教授 (00345620)

研究分担者 横山 修  福井大学, 学術研究院医学系部門, 教授 (90242552)
多賀 峰克  福井大学, 医学部附属病院, その他 (00529349)
稲村 聡  福井大学, 医学部附属病院, その他 (50572434)
小林 久人  福井大学, 学術研究院医学系部門(附属病院部), 医員 (10792541)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード腎癌 / microRNA / オートファジー
研究実績の概要

Von-Hippel-Lindau (VHL) 遺伝子は腎癌の性質にかかわる遺伝子の一つである。このVHL遺伝子の発現様式が異なる数種の腎癌細胞株(ACHNやCaki1を含む)と正常腎細胞株のmiR-204の発現をRT-PCR法にて確認し、各細胞株のmiR-204発現に関するプロファイリングを行った。腎癌において高頻度に欠損が認められる VHL遺伝子がmiR-204の発現を制御している可能性が報告されており、VHL遺伝子とmiR-204の発現パターンの関連を検討した。
miR-204発現の低下している細胞に対してmiR-204のwild-type およびmutant を強制発現させ、増殖抑制効果をMTT assayを用いて計測している。また、発現の亢進している細胞株にはsiRNAを用いた抑制試験により細胞増殖を計測している。
今後、miR-204の強制発現、または抑制によるオートファジー誘導の確認をMDC染色のほか、GFP-LC3を導入した細胞を用いたLC3凝集の確認、電子顕微鏡検査、ウェスタンブロッティング法によるLC3-IIの発現亢進の確認などを用いて行う予定である。
オートファジー誘導に関わるシグナル伝達については、オートファジーが誘導された細胞より蛋白を抽出し、ウェスタンブロッティング法による蛋白解析を行い、p70S6カイネースのリン酸化やmTORを介したシグナル伝達の変化などオートファジー誘導のメカニズムを解析する。
概要は日本泌尿器科学会総会、日本癌学会総会にて報告予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初得られるデータにばらつきがあったため、複数の実験者による実験を重ね再現性の確認を行いながら進行してきた。最近は実験手技も安定してきており、今後は遅れは取り戻せると考えている。

今後の研究の推進方策

安定したデータが得られるようになってきており、今後はスピード感を持って計画の遅れを取り戻す。
予想された結果が得られない場合には、既存の腎癌治療薬剤との併用効果などを検討する。

次年度使用額が生じた理由

消耗品などの購入や情報収集・結果発表のための学会参加費用などを30年度も予定している。

URL: 

公開日: 2018-12-17  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi