前立腺がんの去勢抵抗性獲得機序におけるがん微小環境変化の関与を明らかにする。前立腺がん関連線維芽細胞(CAF)および細胞外基質は、肥満細胞(HMC-1)の脱顆粒作用により構造的な変化が生じ、前立腺上皮細胞(BPH-1)のaggressive morphologcial変化に影響を及ぼすことが明らかとなった。それには肥満細胞より分泌されるtryptaseの関与が示唆された。前立腺がん上皮に影響を与える微小環境変化に関して、CAFによる直接的な作用だけでなく、肥満細胞による細胞外基質への変化を通じた間接的な作用も影響を及ぼしていることが示唆された。
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