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2019 年度 実績報告書

ゲノム不安定性に着目した浸潤性膀胱がん遺伝子治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 17K11154
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

山田 健司  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (80566232)

研究分担者 安井 孝周  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (40326153)
安藤 亮介  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (30381867)
内木 拓  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 講師 (50551272)
戸澤 啓一  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (40264733)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード膀胱癌 / UQCRB
研究実績の概要

膀胱の進展過程は未だに不明な点が多い。近年、がんは遺伝子変化の集積に伴って多段階で生じ、染色体レベルでのゲノムの不安定性(Chromosomal instability:CIN)が見られることが解明されてきた。しかし、膀胱がん患者は遺伝・環境背景が多様なためCINの解析は困難であった。このことより私は、遺伝背景の統一された膀胱がんモデルマウスを用いてCINを検討することにより、ヒト膀胱発がんに関わる遺伝子の同定と解析を行うことを目的として当該研究を行った。1.6週齢のC57BL/6N雄マウスに0.05% N-butyl-N-(4-hydroxybutyl)nitrosamineを自由飲水投与し、膀胱がんモデルマウスを作成した。本モデルマウスは投与開始後4週で過形成、12週で高度異形成、20週から26週にかけて浸潤性膀胱がんを発生するため、各々の時期の膀胱組織よりDNAを抽出しarray CGH解析を行った。array CGHの結果、2D、9F2、11C-D、13B3、14C2の5領域にコピー数の増加を認めた。その領域にある19個の遺伝子の中で、1コピー以上の増加を認め、ヒトとの相同性が明らかな遺伝子はUQCRBのみであった。2.モデルマウスを用いた解析:UQCRBのCNA比は4週後より増加傾向を示し、12週後でピークを認め、26週後では減少する傾向にあった。また、免疫組織学的検討ではUQCRB、iNOSともに4,12週後と徐々に発現の上昇を認めたが、26週後では浸潤癌部で発現が低下する傾向にあった。3.ヒト膀胱がん組織を用いた解析:深達度の上昇に伴いCNA比は減少する傾向にあった。免疫組織学的検討において、UQCRBは表在がんでは強く均一に発現していたが、浸潤がん部では不均一な発現傾向を認めた。

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公開日: 2021-01-27  

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