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2017 年度 実施状況報告書

前立腺癌骨転移と骨髄内感覚ニューロンとの分子学的相互メカニズムの解析

研究課題

研究課題/領域番号 17K11161
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

木村 高弘  東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (00307430)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード前立腺癌 / 骨転移 / 疼痛
研究実績の概要

平成29年度は研究計画に沿って、以下の検討を行った。
①前立腺癌患者剖検検体の骨転移組織における神経伝達物質の発現の検討
当院における過去の剖検症例の中で、骨転移を有する前立腺癌症例および前立腺ラテント癌症例それぞれ20例の骨髄組織におけるAngiotensin II (Ang II)関連分子、ニューロンペプチド、神経伝達物質の骨髄内の発現を免疫組織染色により解析する予定であった。組織の保存状態の問題から、当院の剖検症例に前立腺癌骨転移症例が20例存在しなかったため、乳癌等の他臓器癌症例も含めて抽出し、検討を行っている。
②前立腺癌患者血清における神経伝達物質の発現と疼痛との関連性の検討
当院に通院している骨転移を有する前立腺癌症例25例、および骨転移を有しない未治療前立腺癌症例10例より静脈血10mlを採取後、血漿を分離し、ELISA法により血漿エピネフリン、Ang II、Substance P、calcitonin-gene related peptide (CGRP)、アンギオテンシン1-7 (Ang IIに対する拮抗作用を有するアンジオテンシン系の分子)を測定した。血漿エピネフリン、Ang II測定は現在外部委託中である。これまでの検討で、Substance Pおよびアンギオテンシン1-7の発現は転移の有無で有意な差を認めなかったが、CGRPに関しては、転移あり群で有意な発現の亢進を認めた。全症例においてVAS(visual analogue scale)を用いて疼痛スコアの評価を行っており、今後は症例数を集積し、疼痛スコアとの関連性も検討予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

剖検検体の組織保存の問題により骨転移を有する前立腺癌剖検症例の症例数が当初予定より少なく、多臓器癌症例を使用することになった。

今後の研究の推進方策

研究計画書に沿って進めていく。

次年度使用額が生じた理由

本年度症例数が減った分、解析を次年度に繰り越しした。

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公開日: 2018-12-17  

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