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2019 年度 研究成果報告書

胎児期の内分泌かく乱物質への曝露が性分化・性腺機能に及ぼす影響に関する研究

研究課題

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研究課題/領域番号 17K11171
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 泌尿器科学
研究機関北海道大学

研究代表者

守屋 仁彦  北海道大学, 医学研究院, 客員研究員 (20374233)

研究分担者 中村 美智子  北海道大学, 大学病院, 助教 (60571718)
篠原 信雄  北海道大学, 医学研究院, 教授 (90250422)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード性分化 / 内分泌かく乱物質 / 胎児期曝露 / 遺伝子多型 / ESR1遺伝子
研究成果の概要

一部の内分泌かく乱化学物質(EDCs)はエストロゲン様作用を有することが知られている。本研究では、それらEDCsの胎生期曝露における性分化への影響とエストロゲン受容体の遺伝子多型(ESR1-SNP)による修飾について検討した。胎児期性ホルモン曝露に影響を受ける第2指と第4指の比(2D:4D)を性分化の指標としてESR1-SNPの影響を検討し、EDCsの胎児期曝露とESR1遺伝子SNPが2D:4Dに与える影響を検討した。
ESR1遺伝子SNP であるrs9340799は2D:4Dに影響を及ぼしていた。フタル酸エステル類曝露がrs2077647でGアレル持つ男児の2D:4Dに影響を認めた。

自由記述の分野

小児泌尿器科

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の検討から、エストロゲン様作用を有するとされるEDCsへの胎児期曝露が性分化へ与える影響は単に曝露量のみではなくESR1遺伝子SNPの影響を受けていることが示唆された。本研究の結果はEDCsの胎児期曝露の影響が出やすいSNPを有する群が存在する可能性を示している。現在、環境化学物質曝露と停留精巣や尿道下裂などの小児泌尿器科疾患との関連が注目されている。本研究は、胎児期EDCs曝露による性分化への影響を受ける可能性の高い母児の抽出に役立つのみならず、彼らに対する曝露低減や生活習慣指導など、今後の予防対策・環境政策に寄与する可能性があると考えられた。

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公開日: 2021-02-19  

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