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2019 年度 研究成果報告書

卵巣顆粒膜細胞分化におけるプロスタグランジンD2の役割解明

研究課題

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研究課題/領域番号 17K11214
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 産婦人科学
研究機関旭川医科大学

研究代表者

今道 力敬  旭川医科大学, 医学部, 助教 (00570194)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードprostagladin D2 / ovary
研究成果の概要

プロスタノイドの中でもプロスタグランジン(PG)E2およびPGF2αは、正常な卵巣機能を果たすために重要な脂質メディエーターとして知られる。卵巣形成・機能に必須な転写因子であるsteroidogenic factor-1を卵巣顆粒膜細胞に過剰発現させると、リポカリン型PGD合成酵素L-PGDSの遺伝子発現が亢進した。そこで本研究では、卵巣顆粒膜細胞におけるPGD2の役割解明を目指した。その結果、L-PGDSの発現はマウス卵巣の黄体化によって亢進され、産生されたPGD2はアルドケト還元酵素(AKR1CL)を介することで黄体機能に関与する可能性が示唆された。

自由記述の分野

生殖内分泌

研究成果の学術的意義や社会的意義

プロスタグランジン(PG)E2およびPGF2αは、ステロイドホルモン合成、排卵、卵丘細胞の膨潤や黄体退縮などに関与することが解明されてきたが、卵巣におけるPGD2の役割はそのほとんどが不明であった。我々は、マウス卵巣の黄体化に伴い、PGD2合成・代謝に関与するL-PGDSとAKR1CLの遺伝子発現が亢進すること、さらにL-PGDSとAKR1CLの両者が卵巣形成に必須の転写因子SF-1に制御されることを見出した。本研究結果は、黄体の形成、維持および退縮の機序解明につながり、得られた知見は黄体機能不全の原因究明と治療法の開発の一助となることが期待される。

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公開日: 2021-02-19  

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