研究実績の概要 |
子宮内膜症上皮細胞を用いた検討が必要である。子宮内膜症の病態の解明には、子宮内膜症上皮にfocusすることが必須であると考え、 我々は、子宮内膜症上皮細胞そのものの性質に注目し、研究を行うこととした。 子宮内膜症上皮に対する網羅的遺伝子解析の結果から上流解析、下流解析を行うことで、子宮内膜症に関連する経路を推定することができた。また、免疫染色 法にて、これらの経路に関連する分子が、子宮内膜症組織中に確かに発現していた。現在、子宮内膜症上皮細胞セルラインを用いて、これらの結果のvalidation を行っている。 また、稀少部位子宮内膜症、子宮内膜症の上皮細胞に着目し、PAX8が感度の高い子宮内膜症上皮マーカーとなることをつきとめ、reproductive sciences誌に論文発表をした。また、間質細胞についてもIFITM1が、新規子宮内膜症間質細胞マーカーとして使えることを証明し、reproductive sciences誌に論文発表をした。 さらに、月経困難症に関するゲノムワイド関連解析により、NGF,IL1A,IL1Bの発現に関連するLOCUSとの関連を発見し、Scientific Reports誌に論文発表を行った。
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