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2019 年度 研究成果報告書

超早産児の消化管成熟に向けた治療戦略:肺サーファクタントと胎脂を用いた動物実験

研究課題

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研究課題/領域番号 17K11224
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 産婦人科学
研究機関新潟大学 (2019)
福井県立大学 (2018)
福井大学 (2017)

研究代表者

西島 浩二  新潟大学, 医歯学総合病院, 准教授 (80334837)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード肺サーファクタント / 胎脂 / ミセル / 早産児 / 低出生体重児 / 壊死性腸炎 / 体内分布評価
研究成果の概要

羊水中に存在する肺サーファクタントの体内動態を検討するために、SIB法を用いて125I標識放射性肺サーファクタント(STA)を合成し、妊娠ウサギ羊水腔内に投与した。125I標識STAは、投与後30分で母体血中に移行した。また、125I標識STAは投与胎仔とそれ以外の胎仔の全臓器に分布し、特に、胃、胃液、腸管への集積が高値であった。出生直後の新生児の消化管に高濃度の肺サーファクタントが存在することは胎児の成長過程を考える上で興味深い。本研究を進めることで、ヒト発生段階における肺-皮膚-消化器間の相互作用を解明し、新たな視点に立った早産児用初期経腸栄養剤の開発を目指している。

自由記述の分野

周産期医学

研究成果の学術的意義や社会的意義

妊娠後期の羊水構成成分の変化と消化管成熟との関連に着目した研究は、国内外を通じて存在しない。報告者の作成したサーファクテンミセル溶液(特許第4378531号)は、ウサギ胎仔小腸の成長と保護に関与し、ラット新生仔の壊死性腸炎発症を抑制した。今日の未熟児医療における最大の問題点の一つは、消化管の未熟性に起因する壊死性腸炎の発症である。少子高齢化社会においては、早産児を“後遺症なく生存”させることの意義はきわめて大きい。本研究を進めることで、新たな視点に立った初期経腸栄養剤の開発が期待される。

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公開日: 2021-02-19  

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